kaduki’s diary

しがない女オタクがしょうもないことを書く

新年のあいさつと漫画感想とノクト考察

新年、あけましておめでとうございます。

20歳を超えてしまうと感動が薄れていって、新年が明けても心が明けたということは少なくなっている気がしますね。女オタクはちょっとそんな自分をさみしく思いつつ、大人になるってこういうことかもしれない…なんて新年早々ちょっぴり自分を残念に思いましたっと!!

 

昨年末にFF15の感想書いたらほんと、驚くほど読んでくださってる方が多くてほんとありがたい限りです。返事書く!と言ったのに返事できてなくて申し訳ない~~~年末ってホント馬鹿なクライアントが多くて困っちゃいますな~!ちゃんとこの記事書き終えたら返事しますんで!

共感するコメントが多くてすごくうれしいです。
やっぱりまだ嫌な記事ばかりが目につきますけど、面白かった!好き、という気持ちが私は大好きなので、そういう気持ちで作品とファンと向き合っていられるのはとても喜ばしいことです。
私にコメントをくれて本当にありがとうございます。たとえ批判的なことが多くても、好きなことを好き!といえることがすごく素晴らしいことだと私は思っておりますので!みなさん自信をもってFF15好きだー!!って言いましょうね!きっと好きなことで繋がったりつなげた縁は素敵なものになると思います。

今年の目標はFFオンリーにプロンプトコスプレ参加!なので、もし見かけたら笑ってやってください!笑顔でぶいってしますので!!

 

さてさて、ここまでが新年のご挨拶になります~。

続きは年始に読んだ漫画とFF15のノクトの話になります。興味があったら読んでってね

 

 

 

さて、今日ふと手に取って読み直した漫画なのですが、少年ノート(作:鎌谷悠希)です。これはほんと、ちょっと迷ったときとか立ちどまったときに読むとすごく心にグサーーーッと来るのでお勧めです。痛いわけじゃないです。心がもだもだするのですw

軽くストーリーを話すと、音に敏感な主人公ゆたかくんが中学に入学し合唱部で悩んだり困ったり躓いたりする話です。

中学生の頃のあの不思議とふわふわとなぜか明日は必ずあると信じていた時の気持ちだとか、唐突に自分という存在はどのように固定されているのか、なんて悩んでいた繊細な気持ちを鎌谷先生はとても細やかに描かれています。鎌谷先生を知ったのは隠の王からなのですけど、鎌谷先生はそのころからとてもきれいに心情を描かれる方で、女オタクは大ファンなのですよ!
言葉にできない気持ちを漫画で表せる素晴らしい先生です。

 

で、それを読んで私も思わず「うぅ~~ん!」なんてうなっちゃったりして。
言葉にするのも、文章にするのもとても難しいのですが、時間に取り残される感覚だとか、誰かに置いて行かれる感覚、もしくは誰かを置いて行ってしまう感覚、自分ではどうしようもない時間の流れ、なんてものを感じるんですよね。

それであの頃はこう考えてて、でも今はこう考えてて、先は何をかんがえてるんだろう…なんてちょっと哲学的な感覚もあって。いやほんと何を言い始めているのか私にもわからなくなってしまった!

 

少年ノートの中で一番印象的なのは「今日の僕は今日死ぬ」というセリフなんですね。これはボーイソプラノの歌手のポポちゃんがいう言葉なんですけど、ボーイソプラノが出せる期間って本当に人生の中で一握りの一瞬の星の光みたいなものじゃないですか。

だから、今日出せた声は明日出せないかもしれない。そういう不安がボーイソプラノは抱えているんですね。いつ声変りが来るか誰にもわからない。

そういう不安定さが余計に彼らの声を美しくしていると思ういますが。あ、ちょっと話ずれた。

でもこういう気持ちって、ボーイソプラノの彼らだけじゃないですよね。私たちにもあったと思います。うーん、私は結構毎日思ってたかな。

ゆたかくんやポポちゃんは中学生ですけど、私は高校の時によく考えていて「こうやって考えている私は次の瞬間に消えていて、そうしたら次はどんな私がどんな考えをしているのだろう」なんてちょっと中二っぽいですけど。モラトリアムしてたんですねー。

今でもモラトリアム真っ最中です。本当にこの道でよかったのか?失敗した?私には無限の可能性があって、それを自分はつぶしていないか?なんて。

人から見たらちょっと傲慢に思うかもしれないですけど、私には私のわからない可能性や価値観があるんだと思います。そしてそれは皆さんも同じだと。

まぁそんなモラトリアムな感情が描かれていて、心にずーーーんと来るのです。ぜひ読んでみてほしいですね!

 

まぁこれ読んで私はFF15のノクトを思い出したわけですがw

毎回毎回、「主人公の気持ちが理解できない!」という感想を見ると思わず「思春期の20歳大学生はこんなもんだーーーーーー!」って言いたくなっちゃうんですけど、まぁ確かに制作陣も描き切れてないんだろうな、とは思います。

っていうか気づいたけどFF15ってモノローグ少ないよね?女オタクちょっと思い返してみたんだけど、ほんとモノローグなくない???ノクトがどう考えてたとかどう感じていたとかモノローグで取り扱ってないよね?無口キャラなスコールはモノローグ多くて「口にだしてこーぜ!」が合言葉だったけど!!その!モノローグさえない!そりゃわかんねぇわ!!

と思いつつ、現実の人間もモノローグなんてもんはないので会話と表情と雰囲気で感じ取ってるはずなのでそれを感じ取れないやつは現実でも感じ取れてないぞ☆なので気を付けてね。

さて、そんなノクトさんですけど、無口っていうよりは音にしていないって感じが強いと思うんですね。少年ノートのとある少女もなんですけど、たくさん考えて感じているのに言葉に音にできないという。おそらくなのですが、ノクトもこれじゃないかな。というか王子という立場上、感情をそのまま会話にするのって駄目じゃないですか。一拍考えてから言葉にする、という教育もあるそうなのでノクトもこれやってたんじゃないかなぁ。

思い返してみると、PTのみんなもノクトに意見を聞いた時はちゃんとノクトが言葉を返すまで待ってあげてるんですよね。というかノクト思案してる時間多いと思います。

感情や想いの種はたくさんあるのに、それが地表になかなか出てこなくて芽を出せない状態、ってやつなんですよ。この表現は少年ノートからもらってます。

そしてこの思案している感情だとか思いだとかなんですけど、おそらくこれ制作陣もすべてを考えきれてないと思います。っていうか無理じゃないかな。

なんというか、思春期特有の、さっきまで話してたこの感情はどこからきてどんな意味があって~みたいなすごく不思議な矛盾と謎が多い、言葉にできない気持ちをノクトも抱えてたんじゃないかなって。

王になる、ということは理解していても「どんな王になりたいか」なんてノクトは一度も語らなかったじゃないですか。たぶんそこにモラトリアムを感じていたんじゃないかな。

ブラザーフットでも描かれてましたけど、もともとノクトに王になるという欲求がないんですよね。ただ「王になる運命」というのと「王になった時には父親はいない」ということしか理解していないんですよ。だから余計迷うんですよね。運命と気持ちが喧嘩してる状態です。そして運命を理解しているノクトと父親を大切に思うノクトが毎日のように殴り合っている状態だったんだと思います。いやそりゃ複雑だよ~~~

旅立ってからも運命と気持ちでずっとノクトはノクトと喧嘩してる状態だから誰にも理解できることはできないと思います。そういう時は自分にも分からない状態ですからなぁ…。それこそ、時間に取り残される感覚だとか、誰かに置いて行かれる感覚、もしくは誰かを置いて行ってしまう感覚、自分ではどうしようもない時間の流れ、なんてものを感じていたのかもしれません。急激な成長や変化に心がついていかないものですね。

もともと誤解されやすい性格ってのも公式から与えられている設定なので、思慮深い、思考の深いところまで理解してくれる人ってのは本当に一握りなんでしょうなぁ…

だからだと思いますけど、今回のFFはノクトに感情移入するってよりはプロンプトやイグニス、グラディオのほうが感情移入しやすいと思います。主人公を動かしてるのに周りの人に感情移入するとかそりゃちょっと難しいですなぁ…。かくいう私もノクトに感情移入するよりはなんというかママの気持ちになってたのでw

でもよくわからない子、じゃなくてたくさん考えているけど言葉に出さない子、って考えてノクトを見てほしいです。言葉を出してもいいと思う人間に対しては本当に素直に喋っているので…すごくいい子なの…勘違いしないでって気持ちでいっぱいです。

そのところ、イグニスやプロンプトはノクトのそういうところをくみ取って上げれてるなって思います。どうしたのかなってじっと見つめて待っている感じなところ。もちろんグラディオもなんですけど、グラディオはグラディオで引っ張っていく役割のほうが強いので…。パパだもんな…

 

プレイヤーや制作陣にでさえ読み切れないほどたくさん考えてたくさん感じてたくさん悩んでいるノクトだと思うので…は~~~いとおしい~~~~!!!!

なんかいろいろ書いててわかんなくなっちゃったけど、ノクトはほんとうにかわいい子なので、いろんな人にノクトを愛してほしいなって気持ちでいっぱいおっぱいです。

 

というところで〆ておきたいと思います。

Fateのギル様ピックアップで爆死してるのでほんとつらい女オタクから年始の挨拶と漫画感想と謎のノクトへの愛語りでした。